ホームステージングのトレンド

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トレンド

 日本ではホームステージングという言葉はまだ浸透していませんが、海外では古くからビジネスとして存在し、多くの実績や知識、効果が得られています。 このページでは、ホームステージングのトレンドとして、まず海外での取り組みとその効果についてご紹介し、今後日本が向かる物件余剰の時代で活躍するであろうホームステージングと、日本での適用状況についてご紹介します。  

 

[目次]
1.日本の世帯数と住戸数のトレンド
2.物件余剰の時代こそホームステージング
3.海外での取り組みとその効果
4.日本でのサービス提供状況
5.海外と日本の利用方法の違い
6.ホームステージングのトレンドのまとめ

 

1.日本の世帯数と住戸数のトレンド

世帯数と住戸数の統計

 上記の表は総務省で発表された統計ですが、日本では昭和48年に住戸総数が総世帯数を超えています。物件自体は必要数を超えていることになります。平成10年には空室率も10%を超えてきています。不動産業界には2019年問題というものがあります。これは、わが国の世帯総数が2019年でピークアウトし、その後は減少に転じることで、同時にマイホーム需要も減少し、住宅不況が到来するのではないかという問題です。これまでは住戸総数が総世帯数を超えていても、世帯数も核家族化で増え続けていましたが、2019年以降は世帯数も減少することから空室室も加速すると想定されています。これから物件余剰の時代に入り、これまでと同じ方法ではなかなか売れない時代になるとも言えます。

2.物件余剰の時代こそホームステージング

物件余剰の時代は、自分の家を売却するにも、同じマンションであれば同じ間取りの物件や、近隣にも売却物件が多く出現することになります。購入者側からみれば、多くの選択肢の中から選べるため良いのですが、売る側としてそのような環境のもとで購入者に選択してもらうための努力を必要としてきます。これまでのように不動産会社にお任せとか、良い物件だから必ず売れる、という時代ではなくなります。競合となる同じエリアの物件は自分よりもっと売るために努力をしているかもしれません。 これからは戦略的に不動産売却に取り組む必要があり、ホームステージングは1つの解決策と言えます。

3. 海外での取り組みとその効果

海外事例 日本ではまだ聞きなれない「ホームステージング」ですが、北米では40年近くの歴史があり、様々なホームステージングの取り組みの中で次のような統計的な数値が得られています。
  • ホームステージングをするとしないとで、販売期間が105日から45日に短縮できた
  • 売主が費やしたステージング費用は売却金額の1%を費やし、5%以上のリターンがあった
  • 2011年のホームゲイン(HomeGain.com)の調査によると、ホームステージングを行う箇所による最大のリターンも報告されています。
    • 清潔で片付けをする:872パーセント
    • 明るく&明るく:572パーセントを
    • 造園(表裏):473パーセント
    • インテリアペイント:250%
    • 台所:237パーセント
    • バスルーム:172パーセント
  • デューク大学では、人々がどのようなステージングをして、それがどのような効果があったかを7段階で評価しました。
    個人的なごみごみとしたいらないものの整理:6.5
    売却の目的のために部屋を使う:6.49
    ペットの証拠を取り除く:6.48
    内覧中はすべてのライトをオンに:6.39
    空室ではないように、配置された家具を見せる:6.39
    個人的な写真を取り除く:6.02

欧米では、多くの研究が進んでいて、それぞれいろいろな統計的な数値が報告されていますが、ステージングは家を売却するためには非常に効果があると言えます。  

4.日本でのサービス提供状況

 日本ではやっとホームステージングのキーワードがyahoo,googleの検索でも使われるようになってきました。 市場としてはまだ黎明期ですね。

事業として展開している会社も少ないのが現状です。

  • ホームステージング・ジャパン
  • 日本ホームステージング協会
  • ステージングサービス

 しかし、日本の不動産市場(不動産余剰の時代)を考えると、その中で家を売るためには、競合となる他の物件との差別化が必須となり、ホームステージングは一定の効果を売却者にもたらすと言えますので、今後は日本でも飛躍的に導入されてくると思われます。

 

5.海外と日本の利用状況の違い

 欧米では売主側が自らホームステージャーと契約し、それから不動産エージェント、つまり仲介会社に販売を依頼するのが一般的です。そのためめ、ホームステージングの費用対効果にも記載されているように、売却金額の1%の費用をホームステージングにかけて、5%のリターンを得ているという調査結果がでています。
 しかし、 日本ではホームステージングという言葉もまだ普及していません。それもあってか、売主が自らステージャーを雇ってホームステージングを利用する状況にはなっていません。
 このような状況の中、ホームステージングの効果をいち早く活用して売却者に提案しているのが野村アーバンネットです。その後、他の仲介不動産会社も提供を開始しましたのでまとめておきます。本来は海外のように売主がホームステージングの費用を出して自ら利用すべきと思いますが、ホームステージングが認知されるまでは、不動産会社が販売手法として活用する形態が続くかもしれません。

提供会社 サービス名 提携会社 サービス概要等
野村アーバンネット ホームステージング

・ホームステージングジャパン
・ステージングサービス

・専任媒介契約が前提
・無料
東急リバブル  ルームデコレーション  ・三井デザインテック
・ 株式会社ダスキン
・専任媒介契約が前提
・無料 
住友不動産販売 ホームステージング サマンサネット シンプルプランとデラックスプランがあり、10%割引
 小田急不動産  ホームステージング  ・unico  ・専任媒介契約が前提
・無料 
大京穴吹不動産 ホームステージング ・大京リフォーム・デザイン
・パパネッツ
・サマンサネット
・有料
西鉄不動産 ホームステージング ・日本ホームステージング協会 ・店舗問い合わせ

 

6.ホームステージングのトレンドのまとめ

いかがでしたか。
日本でも野村不動産アーバンネット(提供会社:ホームステージング・ジャパン)のサービス導入により、多くの適用事例も出てきました。今では多くの仲介不動産会社のサービスメニューとして利用することができます。ホームステージングを行うと必ず売却できるものでもなく、不動産会社がホームステージングを利用して、広告サイトでの見せ方、販売活動、買い手の対応などホームステージングを活用した総合的な販売ノウハウが必要になります。

 NTTグループが運営するHOME4Uの売却査定サービス(無料)には実績のある不動産会社が数多く参加しているので、自分のエリアで利用できる不動産会社を探してはいかがでしょうか?

 
運営会社 株式会社NTTデータ・スマートソーシング
運営履歴 2001年11月~
公表社数 約550社
NTTグループが運営し、大手から地域密着企業まで数多く登録。個人情報保護やセキュリティがしっかりしていてとても安心です。これまで数多くのユーザが活用している人気のサイトです。

サービス画面

提携不動産会社の例

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